やりがいも社会貢献性も大きいプロジェクト
プロジェクトの概要、特徴は?
私は現在、事業部のゼネラルマネージャーですが、もとはT.M.、S.S.と同じチームに所属、直属の上司でした。そんなわけで、二人が関わるプロジェクトについて、まずは私から概要を説明しますね。
彼らは今、大手半導体メーカーのプロジェクトに参画、自動車のトランスミッションを制御する半導体の開発に携わっています。開発チームは、最初2名からスタート、現在はベテランや先輩を含めて5名で開発しています。
プロジェクトの特徴は、技術的な難易度が高いこと。
そもそも自動車に使われる半導体は、安全性がシビアに求められます。例えば、気温マイナス40℃から200℃までの環境を再現し、10年間製品が正常に作動するかをチェックしたり。この条件をクリアするには、最高品質の半導体を開発しなければなりません。
また、電子制御によって、少し前まで4段、5段だった自動車のトランスミッションは、8段、10段と増えました。組み合わせが格段に多くなる中、バランス調整や負担軽減を考えるのもすごく難しい。
さらに、機能が増えれば、それだけ消費される電力も増えますが、自動車に搭載されるバッテリーサイズは限られます。長距離ドライブを実現する為には、省電力化を実現しなければなりません。
さまざまな点でチャレンジを求められますが、自動車の電動化、自動化には必要不可欠。やりがいは大きいと思います。
また、彼らの技術によって、例えばギアチェンジのショックを感じさせないなど、「人に心地いい自動車」が実現します。同じバッテリーで長く走れるようにもなり、CO2削減にもつながる。そういう意味では、社会貢献度が高いプロジェクトだと言えます。